母はナーバス、の件
母がナーバス。
友達の一人ががんを患い、リンパに転移し生い先が短いそうだ。
そういうことを小言ながら伝えられ、私が言えることとしては、
「お互い後悔のないようにね」。
くらいしかなかった。
「そうよね」。
と母は言う。
いつもなら気丈に振舞うのだがどこか拍子抜けだ。
10代20代なら携帯を神器のように振りかざし、
ことあることに写真を撮り、
ことあることに見返しては楽しい日々を思い出す。
だが、70代はそうともいかぬ。
私が「友達とのツーショットくらい撮っておけば」
というと若人に当たり前のそれはハードルが高いような返答だった。
「写真って邪魔になるんじゃない?」
母が友人と映っている写真の何が邪魔になるのか!
写真は現像して当たり前、データという概念がない。
ジェネギャというものである。
「何かしてあげたいの?」と聞くと、特にはないという。
「思い出残したくはないの?」と聞くと特にはないという。
先述しかり、母は気丈な人だけど、今は超ナーバスなんだと思った。
そんなわけないじゃん。友達なんでしょ。
「何かしてあげれたら…」って口では言うのに、何もできないみたいなことを言う。
あなたがしてあげること全てにあなたの友達は喜んでくれる。
そう私は思う。
じゃなきゃあ、そんな歳まで友達なんてやってないよ。
そんな友情関係がない私にとっては、
恥じらいが友情を妨げるこんな関係が羨ましく思えたりした。
転職のよしあし、の件
タイトルから考えて文章を書くか、文章がまとまってからタイトルを決めるかで大分作品の個性って変わりますよね。
書きたいなって頭の中にあるものからいいタイトルが連想できなかったのでとりあえず近況を殴り書いてみます。
私は一昨年の夏に転職しました。
前職は国民の90%はご存じの食品メーカーです。
肉体労働中心の残業多き職場でした。
だけど同年代も多く、運動サークル的なのもあってプライベートが充足していた(と気づいたのはやめてからであった)。
今は、これまた国民の90%がご存じの大手食品メーカー。
残業時間も少なく肉体労働も可能な限り削減されている働きやすい職場です。
文字だけ見るとよさそうな会社ですね。
ですが働いていて面白くない。
車通勤がほとんどで飲みに行くことはない。
業務効率化が進み若手は少ない。
(離職率が低く、ベテランも大活躍、そのため若手の補充が少ない)
前職の日々に対して不満を感じるのは、新卒で入社した時の採用関係の人たちへの恩だとか、若かりし日々を過ごした思い出補正もあるかもしれません。
(徒歩圏の同年代と飲んだくれてたから、最たる思い出補正要要素)
今の会社は前職に比べてとても合理的です。
機械化が進み人の手が必要なのは最低限で肉体労働はほぼないです。
人がものに携わる機会を減らしていくと、トラブルは少なくなりますよね。
私はその分だけ面白味も減っていくんだなぁと感じています。
人が起こしたトラブルを同僚と協力して解決しようとすると、その時に人と人の絆みたいなのが生まれやすいし、慰めようとしたら飲みにも行ったりするしそういう過程でコミュニケーションが生まれやすい。それまでよくわからなかった人とでも仲良くなったりだとか、あると思います。
そういうのがほぼない。
新卒の日々の環境がベースとなり、変な感覚が個人的なスタンダードになってるなと思いました。
機械化は進んでいますが、考え方は古いです。
特に管理部門。
製造出身でキャリアのある人の行く先として位置づけられており、仕事内容はマネジメントが主となっています。
本来必要な製造データの管理については現場任せ。
それはちょっといただけない状態です。
そしてその製造データの管理をやっているのが何を隠そう現場の前線に立っている私なのです。
自分の職場だけではなく、違う職場の分までやらされそうです。
そんなん工場全体分やってやるから管理に移動させろや、って思ってます。
今の状況としては、現場メンバーはシフト制・夜勤あり、管理は土日休み夜勤なし。
管理がやる仕事は現場メンバーの私がやっている…
…ペロ…これは、損?
とりあえず、私しか操れないシステムの開発をして水平展開して、管理への異動or転職で吹っ掛けて異動させてもらおう。そもそも管理希望だったのが諸事情で消え去ったのも不満。。
まぁよい、胡坐をかいた管理のおじさんたちのテコ入れをしてやるぜ。
…不満が中心で面白くないですね。
面白い文を書く条件に、筆者の精神状態がいいこと、があるな。
はじめまして、の件
筆者は広島に暮らす32歳独身。
みなさんよくご存じの食品メーカー勤務ものです。
万が一ご覧になる方がいらっしゃれば以後お見知りおきをお願いいたします。
※このブログは気まぐれによって始まり、
特に建設的な情報をお伝えするわけでもなく、
ただただ筆者の酒のお供的な存在です※
はるか昔、大学生のころにブログをやっていたんです。
その頃は新設された研究室の内部情報をお伝えする自己満ブログを開設者として使命感を持ってやっていたのですが。
大学(院)を卒業し13年たった今、かつての友人と近況報告を定期的に行うことによって個人の生産性だとかQOLだとかを向上させようみたいな、いわばサークル的な取り組みをしています。
その中で、「自分にできることは?」とか「自分がやりたいことは?」とか考える機会があり、かつて熱心に取り組んでいたブログの執筆を思い出したわけです。
文を書いていたら気持ちや思いも整理できそうなので一石二鳥かな…
そんな思いでまたブログをやってみることにしました。
多趣味で飽き性で自堕落なので長く続くかどうか。。
私は生粋の理系ですが文章を書くことは好きです。
調子が上がっているときは自分でもおもしろいなあと驚く文章を書くことがありました。
が、
そんな自分の一面は就職して月日が経つにつれて次第に忘れていきました。
モラトリアムの中だからこそ顕現できた才能なのかもしれません。
あの時、キーボードをカチカチ叩いていた時、結構楽しかったじゃあないか。
、と思い出しました。
私が好きなのは、空想のことではなくて、現実のことについてです。
高校生の頃の柔軟な発想ができた私は空想も好きでしたが、おじさんになった今は特に頭が回りません。
目の前で起きたことを曲解して自分の中で面白い表現に変えるのが私の好きなことかもしれません。
きっと日常のとらえ方が偏屈なんだと思います。
そんな感じで自己紹介のさわりだけ文字に起こしてみました。